状況に合わせて教師を目指す「高校3年生 / 高卒生の方」
1.志望校選びは「教員免許」で決まる!
「先生になりたい」その夢、今の志望校で叶いますか?
教師になるためには「教員免許状」が必須です。
しかし、この免許は「校種(小・中・高など)」と「教科(国・数・英など)」で細かく分かれています。
ここで一番の注意点は、「高校の免許があっても、小学校では教えられない」ということ。
上位校の教員免許状があっても、下位校では免許状がない限り、教えられません。
また、大学や学部によって「取れる免許」と「取れない免許」がはっきりと決まっています。
[大学・学部による違いの例]
特に私立大学の教育学部・学科を目指す人は要注意です。
・玉川大学(教育学部教育学科)の場合
幼稚園、小学校、中学校(社会・保体)、高校(地歴・公民・保体)など、幅広く取得可能。
ただし、全ての教員免許状が取得できるわけではありません。
・上智大学(総合人間科学部教育学科)の場合
中学校(社会)、高校(地歴・公民)は取得できますが、幼稚園・小学校の免許は取得できません。
・大東文化大学(文学部教育学科)の場合
幼稚園、小学校は取得できますが、中学・高校の免許は取得できません。
このように、同じ「教育学科」という名前でも、取れる資格は全く違います。
「入ってみたら取れなかった……」とならないよう、必ず志望校のパンフレット等で確認しましょう。
2.「頑張ればどんな免許でも取れる」は間違い
「大学に入ってから努力すれば、他の免許も取れるでしょ?」 残念ながら、それはNOです。
教員免許状を取るためのカリキュラム(教職課程)は、文部科学省の認定を受けています。
これは大学ごとではなく、学部・学科、時にはコース単位で決められています。
つまり、その学科に認定されていない免許は、どれだけ優秀な学生でも取ることはできません。
3.国公立と私立、カリキュラムの違い
一般的に、国立大学の教員養成系の学部の場合には、「幼・小・中・高」すべての免許が取れるカリキュラムになっています。
しかも、卒業単位の中に含まれている教職の単位が多いため、4年間で無理なく免許が取れます。
それに対して私立大学、特に教育学科以外の場合、卒業に必要な単位とは「別」に、教職の授業を受ける必要があります。
そのため、授業数が多くなり、単位取得がかなりハードになることも少なくありません。
4. 保育・幼稚園志望の方へ
「小学校に上がる前の子どもたちと関わりたい!」
その場合、職場は「幼稚園」か「保育所(保育園)」になりますが、必要な資格が違います。
幼稚園 = 幼稚園教諭免許状
保育所 = 保育士資格
最近は「こども園」なども増えており、採用条件として「両方の資格を持っていること」を求める職場が多いのが現実です。
大学を選ぶ際は、「両方の資格が取れる大学」を優先して選びましょう。
大学の教育学部では「幼稚園免許」しか取れないケースも多いです。
もしどちらかしか取れない大学に行くなら、「幼稚園教諭免許状」を優先してください。
保育士資格は、あとから国家試験を受けて自力で取得する道も残されているからです。
5.高校教師になりたい場合も「中学免許」は必須?
「高校で教えたいから、高校免許だけでいいですよね?」
いいえ、「中学の免許」もセットで取っておくべきです。
東京都のように、「中高両方の免許がないと、そもそも採用試験を受けられない」自治体があります。
将来の選択肢を広げる 4年後、あなたがどの自治体を受けるかは分かりません。
中学・高校どちらも持っていれば、全国どこでもチャンスが広がります。
社会科の先生を目指すなら「3点セット」で!
社会科志望なら、以下の3つをすべて取れる大学を選びましょう。
中学(社会)
高校(地理歴史)
高校(公民)
特に私立高校の採用では、地歴と公民の両方を持っていることが重視されます。
多少授業数は増えますが、この3つはセットで取得するのが「教員への近道」です。
推薦・総合型選抜試験を受ける方へ
その「志望理由書・小論文」、教育学部用になっていますか?
大学入試には大きく分けて3つの方式があります。
「一般選抜(学科試験)」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」です。
一般選抜は勉強量で対策できますが、難しいのは「正解がない」総合型・学校推薦型です。
よく「小論文の参考書で対策したから大丈夫」という人がいますが、それだけでは不十分なことが多いのです。
なぜなら、「教育学部・人間科学部が求める人物像」に合わせた内容でなければ、評価されないからです。
例えば、経済学部では評価されるアピールポイントが、教育学部ではマイナスになることもあります。
一般的な小論文の書き方だけでは、教育現場への適性が伝わりません。
当校では、教育学部とその関連学部に特化した「志望理由書・小論文・面接」対策を行っています。
「先生になりたい」という熱意を、大学側に響く言葉に変えて、合格を目指していきましょう!
大学入試を終えられた方へ
「先生になりたい」……その夢、あきらめないで。
もし、教員免許状が取れない状況に直面して、進路に迷「先生になりたい一心で受験した大学に、不合格になってしまった…」
「もう、浪人して再チャレンジするか、教師になる夢をあきらめるしかないのかな…」
その悩み、解決できます。
「教師になるのをあきらめる」必要も、「大学受験をゼロからし直す」必要もありません。
実は、今の状況からでも教員免許状を取得する方法はいくつも存在します。
道は一つではありません。 今のあなたにとって一番無理のない、最適な「先生になるためのルート」を一緒に探していきましょう。
[教員免許状を取得する方法]
教員免許状を手にするルートは、実はひとつだけではありません。
今のあなたの状況や年齢、これまでに大学で取った単位、あるいは学力などによって、「あなたにとっての最短ルート」は人それぞれ違います。
ここでは、ハードルの高い「一般入試で大学を受け直す」という方法以外で、教員免許状を目指せる現実的なルートをわかりやすく整理しました。
高校3年生あるいは高卒生(20歳未満)の方の場合、「通信制大学」が現実な選択肢となります。
*通信制大学――現場経験を積みながら、確実に免許取得を目指す
一般入試以外のルートとして、最もメジャーな方法です。ほぼすべての種類の教員免許状が取得可能です。
よく「通信制は卒業率が低くて大変そう…」と心配されますが、当校のようなサポート校を活用して、最短期間で卒業を決めている先輩はたくさんいます。
最大のメリットは、日中の時間を自由に使えること。
学校現場などで子どもと関わる仕事をしながら学べるため、「毎日が教育実習」のような環境を作れます。
現場での「実践」と、大学での「理論」を行き来しながら学ぶ。
そんな豊かな経験ができるかどうかは、あなたの時間の使い方次第です。
*高校3年生・高卒生の方――教員免許状を取得できる大学に合格できなかった場合
「やっぱり先生になる夢、あきらめられない!」
その強い気持ちがあるなら、道はまだ閉ざされていません。
今から教員免許状を目指す現実的な選択肢は、大きく分けて「通信制大学」か「大学編入」の2つです。
1.通信制大学に進む(時間をロスしない最短ルート)
ストレートに通信制大学に入学すれば、通学制の大学と同じように最短4年で一種免許状が取れます(二種免許状なら最短2年!)。
また、大学によっては「幼・保・小」や「小・中・高」など、複数の教員免許状をセットで取得することも可能です。
「現役合格」と同じ年数で先生になれる、実はとても効率的なルートです。
2.大学編入を目指す(もう一つの選択肢)
今の大学に通いながら準備をして、途中で教職課程のある大学へ「編入」するのも一つの手です。
ただ、これには少し注意が必要です。
取りたい免許の種類や大学のカリキュラムにもよりますが、卒業までに「プラス1年」多くかかってしまう
(合計5年かかる)可能性が高い、ということは知っておいてください。
どちらが自分の希望に合うか、時間の使い方も含めて一緒に考えてみましょう。お気軽にご相談ください。
通信制大学で学ぶということ
将来、先生を目指すルートの一つとして「通信制大学」という選択肢があるのを知っていますか?
「家で勉強するだけでしょ?」「卒業が難しいって聞くけど…」
そんなイメージがあるかもしれません。
でも実は、「本気で実力のある先生になりたい人」にとって、通信制大学は最強の環境になり得るんです。
その理由を、普通の大学(通学制)との違いや、実際の先輩たちのエピソードを交えてわかりやすく紹介します。
1.どっちが自分にあってる?
一般的には、「学費は安いけど、ひとりで勉強を続けるのが大変で卒業が難しい」のが通信制のデメリットだと言われています。
でも、ここからが本題です。
先生を目指すうえで、この「平日の昼間が空いている」という特徴が、ものすごい武器になります。
2. 「教育実習」だけじゃ足りない?
普通の大学に通っている先輩たちは、4年生の時にいく「教育実習(3週間〜1ヶ月)」で、初めて本格的に子どもたちの前に立ちます。
「実習中の1ヶ月は、大学生活の全てに匹敵するくらい充実していた!」
「子どもたちと毎日会うだけで、こんなに学べることがあるなんて!」
みんな口を揃えてこう言います。
大学で模擬授業をするのと、生身の子どもを相手にするのとでは、緊張感も楽しさも全く違うからです。
でも、たったの1ヶ月で終わってしまうんです。
やっと子どもとの距離が縮まった頃に、サヨナラです。
ちょっともったいないと思いませんか?
3. 通信制なら、毎日が「現場」になる
通信制大学の学生は、平日の昼間、学校現場や子どもに関わる施設で働くことができます。
学校で働く: 特別支援の介助員、部活の指導員、授業の補助など
学校以外で働く: 保育園、学童保育、児童館など
例えば、小学校の先生になりたい人が「学童保育」でバイトをしたとします。
学校では「先生、さようなら」と礼儀正しくしていた子が、学童に来た途端、「ねえねえお兄ちゃん!」とタメ口で甘えてくる。
そんな「子どもの素顔」が見られるのも、現場にいればこそです。
また、保育園で働けば、「赤ちゃんがどうやって言葉を覚え、友達と遊べるようになるか」という成長の過程を肌で感じられます。
これを知っていると、小学生になった子への接し方がグッと深くなるんです。
教育実習では、ご自分の取得予定の教員免許状の学校
(中学校ならば中学校)でしか子どもたちに出会えません。
でも実は、それ以外の現場も重要です。
中学生になる前に、どのような小学生だったのかを知っていると、中学生である目の前の子どもに対する関わり方も変わってきますよね。
これが本当に大切なんです。
4.学んだ理論を、すぐに「実験」できる強み
こで、ある先輩のエピソードを紹介します。
大学の教育心理学で「子どもは見た目が変わると、量も変わったと勘違いする(保存課題)」という理論(ピアジェの理論)を学んでいた時のこと。
「同じ量のジュースでも、細長いコップに移し替えると、子どもは『増えた!』と思う」という有名な話です。
保育補助として働いていたその学生さんは、すぐに現場で子どもたちに試してみたそうです。
「先生! 本当に教科書通りでした!」
彼女は目を輝かせて報告してくれました。
3歳の子はポカーンとしていたけど、5歳の子は正解できた。4歳の子は5歳のマネをしていた……。
「大人の当たり前と、子どもの感覚は全然違うんですね。教科書で読むのと、目の前で見るのでは大違いです!」
普通の大学生なら「ふーん、そうなんだ」と暗記して終わることを、通信制の学生は「明日の仕事で確かめてみよう!」と実験できるのです。
5. 4年間ずっと「教育実習」状態
普通の大学生が「理論」を中心に学び、最後に1ヶ月だけ「実践」をするのに対し、
通信制の学生は、4年間ずっと「理論(大学の勉強)」と「実践(現場の仕事)」を行ったり来たりできます。
今日現場で困ったこと ➡ 家で教科書を開いて調べる
教科書で学んだこと ➡ 明日、子どもたちに試してみる
このサイクルを4年間毎日繰り返すわけです。
それは、とてつもない実力がつきますよね。
当校の学生が、難関と言われる教員採用試験に現役で合格する人が多いのは、この「現場力」が圧倒的に鍛えられているからなんです。