教育文化経営学院

自分の実力で読める本

焦らず「自分の実力で読める本」から。読書を日常にするための本の選び方

立ち読み

「教師になりたいので、教育学の教科書を読んでいるのですが、よくわからなくて」 「CiNiiで検索して論文を読んでいるんですが、よくわからなくて」

こういう学生さんの声をよく聞きます。もちろん、読める方はそのように読んでいっていただいてもいいと思うのですが、教科書や専門論文を読むよりも先に、読んでいってほしい本があります。それは「本を読むことを日常のものにするための本」です。

自分の「実力に合った本」とは何か

本を読むことを日常にするためには、自分の実力に合った本を大量に読むことから始めるのがよいかと思います。

大学生のための専門分野の教科書やブックリストが、すべての学生の実力に合うものというわけではありません。頑張って読み通しても何も覚えていない、何が書いてあるかわからない。そういう本は、ご自身の今の実力に合った本ではありません。

専門書を読みたい、そのお気持ちはよくわかります。けれども、「急いては事を仕損じる」とも言います。焦って専門書を読んでも、ご自分の実力に合わない本では身に付きません。

「急がば回れ」、ご自分の実力に合う本から読んでいきましょう。

実力に合う本の探し方は「立ち読みで3頁」

実力に合う本の探し方は、「立ち読みをして3頁読んでみる」ことです。机に向かって勉強するようなモードで、辞書を引いたりネットで調べたりしながらでないと読めない本は、実力に合った本ではありません。気楽に読んで、立ち読みをして頭にすっと入ってくるような本が、実力に合った本です。

「量が質に転化する」本物の読解力へ

こういう本であれば、一気に最後まで読み通せますし、読み終わった後でも頭に残っているでしょう。こういう実力に合った本を、大量に読んでいきます。

そうすると段々に実力が上がっていきますから、前には立ち読みできなかった本が、立ち読みで読めるようになっているはずです。「量が質に転化する」とも言いますよね。

そして、こういうふうにして身に付けた本を読む力は本物ですから、その後はどんどん本を読んでいけるようになると思います。

絵本や児童書から始めてもいい

新書や文庫本が難しければ、YA(ヤング・アダルト)本、児童書、絵本から始めたっていいと思います。本当に素敵な絵本、児童書はたくさんありますよ。

こうして、「立ち読みできる本」の水準をどんどん上げていくことで、本を読むことが日常のものになっていくはずです。