教育文化経営学院

文章の「推敲」

文章の精度を高める「推敲」の技術:自分で気づく力を育てる

推敲

大学院入試、大学の転部・編入試験、そして日々の小論文や卒論の執筆。今まさに、出願書類や論文の文章と向き合っている方もいらっしゃると思います。今回は、文章の質を大きく引き上げる「推敲」について書きたいと思います。

紙での確認と「音読」を徹底する

書類や文章を提出する前には、次の2つの作業を必ず行ってみてください。

  • 印刷して紙で確認する(画面上では見落としていたミスに気づきやすくなります)
  • 全体を声に出して音読する(不自然な言い回しやリズムの引っかかりに自分で気づくことができます)

修正が生じた場合は、このプロセスをもう一度繰り返します。一箇所表現を変えると、連鎖して他の部分も直したくなるものですから、必ず全体をもう一度見直すようにしましょう。

推敲の終わりと「一晩寝かせる」効果

確か、作家の村上春樹さんがかつて述べられていた(『村上さんのところ』新潮社、2015年)と思うのですが、「一度打った『、』が不要になり、また打ちたくなったとき」、推敲の終わりがやって来ます。それほどまでに推敲とは骨の折れる作業であり、何度も何度も繰り返すものです。

また、夜に書いたり推敲したりした文章は、必ず翌朝にもう一度読み返すことをお勧めします。夜の勢いで書いた文章は、朝の冷静な目で見ると「恥ずかしくてそのままでは読めたものではない」ということが本当によくあるからです。

自ら頭を使うことが、試験の「突破口」になる

人から指摘された箇所をそのまま直すだけでは、自分の頭を使っていません(したがって、思考力は鍛えられません)。

しかし、こうして自分で何度も推敲を重ね、より良い表現を模索しているときには、間違いなくフルに頭を使っています。生成AIに文章を書かせて終わらせてしまっては頭がよくならないのは、自明のことなのです。

自分で少しでも文章をよくしようと努力し、頭を使う機会を日々の暮らしの中で増やしていく。その地道な積み重ねこそが、筆記試験本番での文章の精度へと直結していきます。自分で間違いや違和感に「気づく」練習をたくさん積むことで、本番の限られた時間の中でも、書くべき内容に「気づき」「思いつく」ことができるようになるのではないでしょうか。

日々の営みすべてが「試験対策」になる

私たちが日々の生活の中で行っていることのすべては、実は「修業」、すなわち確実な試験対策そのものです。

そのように生活や学習の全体を構造化していくことができれば、学びは何倍も効率的で豊かなものになっていきます。

ですので、よろしければ日々の文章作成のプロセスに、ぜひ取り入れてみてください!