小さくても確実な幸せ。地に足をつけて生きる:村上春樹さんの「小確幸」と内田樹さんの言葉から思うこと

「小確幸(しょうかっこう)」——小さくても、確実な幸せ。
村上春樹さんは、エッセイ『ランゲルハンス島の午後』(新潮社、1990年)の中で、日々の暮らしに転がるささやかな幸せを感じることの大切さについて描かれています。
一方、思想家の内田樹さんは、著書『疲れすぎて眠れぬ夜のために』(角川書店、2003年)の中で、現代人が陥りがちな罠についてこのように指摘されています。
「ありすぎる向上心は、人を幸せにしない。」
日々、仕事や学びにと忙しい現代を生きる私たちにとって、これらのお二人の言葉はハッとさせられるものがあります。
もちろん向上心は大切です。けれども、「もっと頑張らなければ」という思いがありすぎる場合、必ずしもそれは人を幸せに生きられないというように思うのです。
足元のささやかな喜びに目を向け、地に足をつけて、自分らしいペースで歩んでいくこと。
私たちが目指す教育や文化の営みも、まさにそこにあるように感じます。
教育文化経営学院では、皆さんがご自身の「自分にとっての幸せ」のかたちを見つけ、心穏やかに、そして豊かに生きていくための歩みをこれからも温かく支援していきたいと思っています。