食事と身体が育む生きていく土台:映画『いただきます みそをつくる こどもたち』(高取保育園)を観て

先日、福岡市・高取保育園の食育活動を追ったドキュメンタリー映画『いただきます みそをつくる こどもたち』を観てきました。
同園の給食の基本は、玄米、味噌汁、そして旬の総菜です。特筆すべきは、5歳児が自分たちの味噌を毎月100キロ仕込んでいるという点でしょう。同園が大切にしているのは「食」だけではありません。裸足で駆け回り、身体を存分に動かすことで五感を育てる保育の実践です。
私たちが運営する教育文化経営学院でも、食事・運動・感覚教育の重要性を一貫して提唱してきました。今回の映画を通じ、これまでの私たちの教育方針が確かな方向性であることを改めて確認でき、大変心強く感じました。
「実践し続けること」の難しさと尊さ
今回の映画で深く感銘を受けた点は2つあります。一つは、実践を継続することの難しさです。
当校でも、教室での授業の場合、授業後に玄米食を提供していますが、学生さんが一人暮らしの自炊環境下でそれを継続することは、容易ではありません。「良いとわかっていても、やり続けることは難しい」。だからこそ、長年この食と保育を維持し続けている高取保育園の実践には、ただただ脱帽する思いです。
食事がもたらす身体の変容
もう一つは、食の効果が鮮明かつ速やかに現れるという点です。
映画の中では、アレルギーを持つ赤ちゃんが入園1か月で体調を大きく改善させたエピソードが紹介されていました。私自身、かつて外食中心の生活から自炊へと切り替えた際、特に意識したダイエットではないにもかかわらず、適正体重まで自然に落ち、その状態を維持できているという経験があります。
また、高取保育園の子どもたちは、周囲がインフルエンザ等で学級閉鎖になる中でも欠席者が極めて少なく、運動能力の高さも驚異的です。鉄棒の連続回転や竹馬をこなす子どもたちの姿は、まさに「身体を作ることは、生きていく土台である」という言葉を体現していました。
発達と食の関係について
あわせて印象的だったのは、子どもたちの落ち着いた様子です。
昨今、農薬等の化学物質やミネラル不足が発達への影響を与えるという指摘があります。有機の玄米食は化学物質の摂取を抑え、ミネラルを補う食生活です。これら食環境の改善が、子どもたちの健やかな精神状態の一助となっている可能性は高いのではないでしょうか。
食事をおいしく食べ、遊び疲れてうつらうつらする子どもたち。お椀の跡が顔につくほど夢中で味噌汁を飲む赤ちゃんの姿には、言葉を失うほど癒やされました。
「身体は、食べたものと運動から作られる」。その真理を再確認できる素晴らしい作品です。ぜひ皆さん、ご覧になる機会があれば足をお運びください。自信を持ってお勧めします!