教育文化経営学院

通信制大学のスクーリングに集う、多様で魅力的な学生たち

通信制大学のスクーリングに集う、多様で魅力的な学生たち:圧倒的な熱量と学びのリアル

通信制大学で学び人々

以前、私が通信制大学で学んでいた際、スクーリング(対面講義)を担当されていた先生がこんなことをおっしゃっていました。

「通学課程の学生なら、大半が高校卒業後すぐに入学してくるので、どんな層が聴講しているか大体予想がつきます。でも、通信課程の学生さんは、どのようなキャリアや知識を持つ方がいらっしゃるか全くわからないから、講義をするのはとても緊張するんですよ」

通信制大学で学ぶ学生たちのプロフィールは、実に多彩です。教員免許状を取得するためのとある科目で、ランダムに組まれた5人のグループワークを例に挙げてみましょう。偶然集まったメンバーでしたが、それぞれの背景は次のようなものでした。

  • 現役の小学校教員
    「今後の英語教育の重要性を見据え、中学・高校の英語教員免許を取得して自身の指導力をさらに高めたい」という明確な目標を持つ方。
  • 企業の研究開発職(理系大学院修了)
    日常的に英語の論文を読んでおり語学力は堪能。「定年後も高校の非常勤講師や塾などで長く働きたい」と免許取得を目指す方。
  • 大学の任期付き講師(博士課程修了)
    「任期制という将来への不安を解消し、高校の正規教員として安定して教育に携わりたい」と、新たなキャリアを築こうとしている方。
  • 他分野からの編入生(博士課程単位取得退学)
    専門分野の学修をした後、「さらに学びの幅を広げたい」と3年次編入し、知的好奇心から教職科目にも挑戦している方。
  • 働きながら学ぶ社会人
    現在の仕事を続けながら、これが自身にとって初めての大学進学であり、初めての教員免許取得を目指して奮闘している方。

このように、偶然集まったとは思えないほど、それぞれに深い背景と明確な目的を持った「濃密な」メンバーでした。

目的意識の高さが講義の質を引き上げる

そして、通信制大学ではこうした方々に出会うことは決して珍しくありません。

たとえば、通信制で法学部と経済学部を卒業したのち、「とりあえず文系の勉強は一通りやりたい」とさらに文学部に編入して学び続ける、知的好奇心旺盛な方(私たちは密かに敬意を込めて「回遊魚」と呼んでいました)。

あるいは、すでに通訳や翻訳のプロとして活躍しながらも、業界の激しい競争を見据え「より安定した英語教師の道へ進みたい」と学ぶ方。

幼稚園で働きながら、「理事長に園長候補として期待され、一種免許状を取得しに来た」という二種免許状を持つ先生。

こうした多様な学問的背景や、実社会での豊かな経験を持つ学生たちを前にするのですから、大学の先生方が緊張されるのも無理はありません。そして、真剣に学ぶ学生たちの熱量に応えるように、必然的に講義の質も高まります。

「席は前から埋まる」圧倒的な学習意欲

通信制大学で学ぶ方々の多くは、目的意識が明確で、「学ぶことそのもの」に喜びを感じています。そのため、講義への熱量も圧倒的です。

ある先生はこうおっしゃっていました。
「通学の学生は教員が講義に遅れると喜びますが、通信の学生は遅れると怒るんです」

実際、学生側から先生にこう伝えている場面を見たことがあります。
「先生、私たちは貴重な有給を使い、職場を休ませてもらってここに来ています。だから1分だって無駄にできないんです」

一般の大学では、教室の席は後ろから埋まっていくことが多いですが、通信制大学では「席は一番前から埋まる」のが普通です。科目試験のためにびっしりと完璧なノートを作り込む方や、先生も知らないような地域の歴史史料を自ら収集して卒業論文を書き上げる方も珍しくありません。

こうした熱心でハイレベルな仲間たちの中で、大いに刺激を受けながら学べることこそが、通信制大学の最大の魅力の一つです。もちろん、大学によって教育の質に差があることは事実ですので、「質の高い授業が提供されている大学」をしっかりと見極めて入学することが重要になります。

高い志を持った学友たちと切磋琢磨できる環境に身を置くことで、通信制大学での学びは、皆さんの人生にとってかけがえのない充実した時間になるはずです。

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